巡礼・善遊の集い
知優の会
●真言宗僧侶 本山布教師心得有資格者
●西国三十三所観音霊場 特任大先達
●洛陽三十三所観音霊場 特任大先達
●京都十二薬師霊場 中先達 在籍の寺院
村上知優
令和4年3月現在、
各病院に送付しました
お写経と六道銭は2000通を超えました。
皆様より温かいお気持ちを
沢山お預かりしております。
ご協力いただいております皆様に当会代表よりご挨拶と、会員様よりいただきましたご報告をご覧ください。
ご遺族の方より頂戴しましたお手紙
観音霊場公認特任大先達様
拝啓、暦の上では秋となりましたが、暑い日が続いております。いかがお過ごしでしょうか?
この度は病院を通じて本当にありがたいお写経と六道銭をお譲りくださり心より感謝申し上げます。
母●●●は今年の6月コロナは肺炎のため76歳で永眠いたしました。突然母の危篤を病院から知らされて間もなく、母と再会することも叶わず母の死を告げられました。
母は、私達家族の為だけに生きてきました。母からもらった恩恵を全く返すことができないまま、コロナは私達から母を奪っていきました。
気が付けば、ささやかな葬儀すらすることなく、母の遺骨だけが手元に届きました。私たちはその現状を全く理解することができず、ただ役所の方の説明を空の耳で聞いていました。母はなぜこのような形であの世に連れていかれてしまったのでしょうか。母は何か悪いことをしたのでしょうか。私たちのために一生懸命だった優しい母にこのような最期が与えられたことにふつふつと怒りが込み上げ、いったいこの思いを誰にぶつければいいのかと途方に暮れていました。
そのような時、私の心を救ってくださったのが貴方様よりいただきましたお写経と六道銭でした。母の最期の出棺に立ち会うことも、せめてお花で飾ってあげたいという願いも叶わず心を痛めておりましたが、貴方様より病院に送られましたお写経と六道銭を棺に入れていただけると聞き、私達家族と旅立つ母に一筋の光が見えたような気がしました。本当に人の優しさが伝わってまいりました。
私は西国三十三所観音霊場と洛陽三十三所観音霊場について、また写経と六道銭について調べてみることにしました。少しかもしれませんが、観音様を巡礼する意味、写経や六道銭の意味を知って涙が溢れました。
思い通りの葬儀もしてあげられなかった母のために、このコロナも収まり落ち着いてまいりましたら家族みんなで母の供養も兼ねて西国三十三所観音霊場や洛陽三十三所観音霊場をお参りして貴方様の後に習っていこうと思っております。
どこかでお会いできる日があるかもしれません。まだまだ暑い日が続いております、どうぞお体をご自愛くださるとともに、これからもコロナで亡くなられた方、またそのご家族様のためにも今の活動を続けてください。
貴方様の益々のご清栄を心よりお祈り申しあげます。
敬具
発送先病院(一部)
お写経を書かれた会員の方からの嬉しいご報告
うちの父は今年で85歳です。習字を長年習ってまして、会社で筆耕として熨斗や賞状を書いたりしました。元々肺気腫で、年とともに息が苦しくなったのが始まりで、それから約15年間ずっと肺気腫用の薬を吸引してたらしいんです。肺気腫ってあまり治療法ないらしいですね。
今年に入ってあまりにも息がしんどいからゴールデンウィークに介護用のベッド買ったり車椅子買ったり酸素吸入の機械を大きくしたりしました。それで、夏前くらいに私が実家帰った時にいつもの趣味で父が字を書いてたので、どうせ書くなら写経書いてみたら?持って行くからと勧めたところ、コツコツ書き始め、その頃と同じくらいに定期検診に行った時に医者から、もしかして肺気腫だけじゃなくて喘息もあるんじゃないか?薬変えてみようか?って急に言われたらしいんです。それで、
その薬に変えた途端にすごく楽になって今はとても元気になりました。
先日のお手紙のコピーを渡したらすごく喜んで必ず1日1枚筆で書いています。
これからもずっと継続したいと言ってました。
令和2年度京都市自治記念式典にて10月15日
「新型コロナウイルス感染症
対策支え合い特別表彰」
をいただきました。
様々な病院から感謝状も頂いております。
北九州市立病院機構様
京都市立病院様
日本医科大学医学部板橋病院
自衛隊中央病院
国立病院機構相模原病院
豊中市民病院